戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー（山里栄昭氏）

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
山里栄昭氏

２．大浜小学校の生活
２）アダンによる校舎の偽装作業

山里先生

それから、まあ、５年のときですかね。もうだんだん戦争も、まあ戦争そのものは、まだ激しくはなっていなかったんですけれども、えー、ちょうど学校の裏側が海軍の飛行場になっておりましたので、えー、まあ校舎を偽装するために、えー、遠く海の海岸からですね、アダンを切って、えー、たぶん４年以上総動員されたかと思いますが、えー、約２キロぐらいのところですが、そこからアダンを切って運んで、校舎の上に、まあ上げて、校舎を偽装したということもやりました。

それから、まあ６年生になって、えー、やはり戦争が。まあ沖縄は、もう４月に上陸しておりますが、その前に石垣でも艦砲射撃がときどきありました。まあ、それで、えー、学校から各集落ごとに分散して、大浜は大浜集落に、平得と真栄里は平得と真栄里の集落に、えー、まあ一軒家を借りて、そこでまあ授業をすることになりました。

まあ、授業の内容については、あまり覚えていないんですが、えー、戦争、まあ４月前に、だんだん艦砲射撃も激しくなってきておりまして、まあそういうかたちでの、まあ授業になったかと思います。

【参考資料】