人類の無形文化遺産-組踊- 宮里祐光氏
15.三線の手事
- 画面上での資料はこれですが、少しだけ聴きどころを紹介しますと、組踊で男性が登場する場合、その身分によって、必ず歌を伴わない、いわゆる三線だけの「手事(てぃぐとぅ)」を使うことが決まっています。
- 組踊りの手事は、按司(あじ)が出てくるのを按司手事といいます。それから若按司手事とか、大主(うふぬし)手事とか、マヌムン手事とか、いろいろありますね。ジャーン、ジャンジャンジャンという音でマヌムンが出てまいります。
- つまり、登場人物の登場によって曲が変わってまいります。そして、この「二童敵討」では、阿麻和利は按司という最高の身分ですから、最も重厚で格調の高い按司手事で登場してまいります。同じ侍でも供の者は身分が低いですから、手事というのはありません。
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