沖縄修学旅行おぅらいデジタル・アーカイブ
沖縄の伝統文化

人類の無形文化遺産−組踊− 宮里祐光氏


人類の無形文化遺産−組踊−
宮里祐光氏

5.冊封関係

ここで琉球の歴史を振り返ってみることにしましょう。
琉球は14世紀中頃には南山、中山、北山という三つの王国が分立していました。
そもそも琉球と中国の交流は、1372年、琉球国王中山王の察度(さっと)が、弟の泰期(たいき)を遣わし、中国へ進貢したのが始まりだといわれています。
中国の皇帝が琉球国王として認めることを冊封関係と申しまが、周辺の諸国は中国へ貢ぎ物を持っていって中国への従属の関係を結ぶことで交易を行うことになります。中国の皇帝からは持って行った貢物よりもさらに多くの物をもらうことができたのです。
特に琉球は先陣を切って、中国との交易に力を尽くしました。これが琉球文化の形成に非常に貢献していくことになります。
琉球は三山分立の時代を経て、1429年には中山王尚巴志がこれらを統一します。第一尚氏王統が支配する琉球王国が成立しました。
ところが、1609年、第二尚氏王統7代目の尚寧王の代に薩摩藩の侵攻を受けまして、徳川幕府の幕藩体制に組み込まれてまいります。
その後は、中国と日本の二重支配の下に琉球が置かれることになります。
1879年(明治12年)に琉球藩は廃止されて「沖縄県」となりました。日本の廃藩置県に遅れること8年です。
尚巴志の統一1429年から1879年までですから、450年間、琉球王国時代が維持されていたということになります。
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【参考資料】

「沖縄の世界遺産」

「沖縄の伝統文化」

※資料随時追加予定