沖縄修学旅行おぅらいデジタル・アーカイブ
沖縄の伝統文化

人類の無形文化遺産−組踊− 宮里祐光氏


人類の無形文化遺産−組踊−
宮里祐光氏

9.組踊の立方

組踊の立方(たちかた)についてお話します。組踊の立方は、音楽に合わせて喜怒哀楽を踊りで表現することになりますが、立つ姿勢や歩み、視線や顔の向け方などの所作は、琉球王国の時代に磨き上げられた琉球古典舞踊の動きが基本となっています。
また、セリフに関しては、かつて沖縄で用いられた古い言葉です。現代の方言とはまた違う、いわゆる「おもろ」言葉であるとか、琉歌(りゅうか)の元になる言葉がふんだんに出てまいりまして、現代人にはなかなか分かりづらいところがあることも事実です。
それから、独特の抑揚で唱えられます。抑揚は男性役と女性役とではもちろん違いますし、さらに身分や年齢によっても決まってまいります。したがって組踊立方には、組踊の筋の展開であるとか、各役柄に対する深い理解と知識が必要とされまして、登場人物を的確に表現することが求められます。
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【参考資料】

「沖縄の世界遺産」

「沖縄の伝統文化」

※資料随時追加予定