戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
9.米兵の態度がだんだん険悪になる (4)恐ろしい目に遭う
- 仲本先生
- そしてね、ところが、ここのほうに女性がいるんですよ。日本の女性が。まあ、ひと言もしゃべらなかったんですが、おそらくどっかで拉致されてきた人ですね。非常に、あの、服装も乱れておりまして、顔も非常に悲しい顔をしていました。
- で、そこに入れられて、入ってきたんで、われわれはもう仕方ないから、そこへ4名座ったんですよ。どうも大変だ。ところがね、どっちかというと、ある程度われわれ助かるんじゃないかなという気はするんですよ。
- なぜかというと、そこに日本の女性がいるわけですから。で、心配するのはね、あの若い連中。若い人たち。この人たちが帰ってこないかなというのが心配なんですね。それで、ところがね、やっぱり当番は早いんですよ。
- 炊事当番が。炊事当番である人がね、お兄さんが、こっちからあの、着物を着けてますから、着物を着けていますから、こっからタオルを出しながら、「ンメーサイ、ンメーサイ」と。何か遠くのあの辺にね、われわれが座ってたの見たんでしょう。
- 「ンメーサイ、ンメーサイ」と言いながら。ンメーサイというのは、おばあちゃん、おばあちゃんということだよね。そう言いながら、こう。そして、それ、自分もこの避難小屋に入って、そこに針金掛けてありましたんで、それにタオルをこう掛けようとしたの。そのときにね、自動小銃をここにくっつけられた。
- おなかにね、自動小銃くっつけられた。そして、後での話ですが、「ダマレ、ダマレ」と言ったらしい。手を離して、こう、こうしてるのを、こう、「ダマレ、ダマレ」と言ったらしいんですが、そのときにぱっと逃げたんですよ。
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