首里城の復元と沖縄の文化 高良倉吉氏
3.首里城復元プロジェクト (4)復元作業に伴う諸資料の蓄積と復元根拠の整理
- 現在、その情報は、われわれ側の復元する組織の中に蓄えられていまして、どんな資料を集めたのか、その資料を分析することによって、どんな復元の根拠をわれわれは積み上げてきたのか。しかも、重要な会議については録音してありますし、映像でも撮ってあります。
- なぜそんなことをしたかというと、われわれのメンバーたちが復元したものは、こういう資料に基づいて、こういう根拠で、このように意志決定をして、こういう図面に起こして復元しましたということを、後世の人間に伝えていくためです。そういう伝えていくためのものを残しながら、整備しながら、われわれは復元作業をしている。つまり、これは後世に対する説明責任を果たさなければならないという思いで、そのことをやってきたということです。
- ただ残念なのは、復元の作業は続いていますが、忙しくて、これを多くの人たちにデジタル化して見てもらえるようなかたち、データベースにしてみたりとか、そういった作業に、いまのところなかなか力が発揮できないのです。一部はやっていますけれども。
- 復元の中で、そういうことにもっと力を入れてやっていかなければならないなということは、つくづく感じていますけれども、これは今後の大きな課題ということになるだろうと思います。
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