4.石川収容所の様子について
今、写真に写っているのが、石川の収容所ですね。バラ線(鉄条網)がはられていて、その中のほうにテントがあります。(ここで暮した)人は、バラ線の上に着物を干したりしてね。そして、バラ線の間は割と(間隔が)大きくてね、出たり入ったりが自由なんです。
(収容所の)隣にあるのが、石川の大通りなんです。舗装も何もされていませんね。トラックが通るとゴミがバァァっと飛ぶんですね。そんな状態でした。
その当時は、たくさんの人たちが収容所来ていましたね。だからテントには40名から50名、少ないところでも20名から30名入っているんですね。(テントの中で)寝るとね、足が(テントの外に)出るんですよ。すると、足を伸ばして寝られない日という、そんな日もあったしね。それから、雨が降るともう足が濡れるわけですね。収容所に来た一番最初(の頃)は、こんな時代でしたね。