沖縄修学旅行おぅらいデジタル・アーカイブ
年表

久米村 具志堅以徳氏オーラルヒストリー
(具志堅以徳氏)


久米村 具志堅以徳氏オーラルヒストリー
具志堅以徳氏

1.五姓・三十六姓

聞き手
どうもおはようございます。いろいろお話を聞きたいと思いまして参りましたので、どうぞよろしくお願いいたします。ざっくばらんなお話で、ひとついろんなことをお聞きしたいと思っておりますけれども、まずここの久米村というんですか、これが大体こういう形になるというのか、出発点というところの話、大体私ども見聞きしておりますと、大体1300年ごろから始まったかなというふうに思いますけれども、そこら辺の現在までのいきさつ、どのようなことをやってこられたかということを概略最初にお話しいただけたらありがたいと思いますが。
具志堅先生
中国から渡った先祖が私のところに、私たちは金姓です。蔡、金、梁、林、鄭といって、最初に来た五姓のうちの1人ですが、古い方です。それで、久米では今流に言うと久米系の旧系になるんです、五姓は。約 600年ぐらい前になりますが。これは琉球からの要請で派遣されてきたということになっております。久米では、これが士族の上でも上級になるわけです。あとは普通の士族ですね。そういうのが特別な待遇を受けて、官職につくのは近世は国家試験制度で、それに受からんと公的な役にはつけなかったようですが、議会はまずこの五姓が主であったようです。歴史が古かったせいだと思うんですが、今でも発展しているといいますか、繁盛しているところなんです。あとの久米の人は、自分らでこっちへ来たり、あるいは遭難してこっちへ居着いたり、それから公務のためについてきて、こっちへとどまったりした方々です。
聞き手
向こうのご出身はどこなんでしょうか。
具志堅先生
うちは中国の浙江省ですかね。
聞き手
福州というのがありますかね。
具志堅先生
福州から渡ってきているんですけどね。
聞き手
福州から渡ってこられるのはそこから渡ってこられて……。
具志堅先生
琉球との往復が福州と那覇ですからね。中国でも福州に来てから、そこで乗船するわけです。うちの先祖は浙江省です。
聞き手
そうすると、そこで昔、何といいましたか、ちょっと私、正確な発音は知らないかもしれませんけど、?人三十六姓というのがありますね。そのころに来られたということでしょうか。
具志堅先生
三十六姓全部、これは献納使じゃないですか。
聞き手
献納使じゃないですね。
具志堅先生
最初に来たのは五姓ですよ。五姓というのは、蔡、金、梁、林、鄭、五姓。
聞き手
それとはちょっと違うわけですね。
具志堅先生
三十六姓といったのは、三十六姓じゃないわけなんです。
聞き手
そうですか。そういうことですね。
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【参考資料】

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