沖縄の伝統文化を学ぶ 大城學氏
5.伝統芸能の学習1(伊江島の事例) (6)村踊りの稽古
- それから、指導者から直接、伊江島の村踊を教わろうというのがございます。この意図は、伊江島の踊りは各区により微妙に踊り方が違うため、五つのブロックを編成して、11月6日から12月18日の期間内に学校で8回の練習日を設定。練習時間は午後3時から4時にかけて行い、それぞれのグループに2、3人の指導者が当たった。
- また、各公民館で夜間にけいこを行った。これは週2回から3回ですね。公民館でのけいこについては、担任と教育委員会職員が巡回して、生徒を激励したということです。
- 効果としまして、各区の踊りについて生徒が意欲的に取り組んでいるということですね。これは学校が設定した期間でやっていますけれども、実は夜に公民館でやっているけいこのほうが、大変な効果があったということです。
- 五つのグループに分けてあるのですけれども、それぞれご父兄が非常に競争心がありまして、「向こうは週何回やっているんだ」「2回」というと、「じゃあ、うちは3回やろう」と。よそに行くと、「向こうは週何回やっているの」「3回」といったら、「じゃあ、うちは4回やろう」とかいって、だんだん父兄のほうがライバル意識を出しまして、子どもたちに教える。子どもたちも楽しくてしようがないというぐらい、本当に一生懸命踊っている様子がうかがえましたので、そこはとてもよかっただろうと思います。
- そのようなことをやりまして、いよいよ学習発表会で民俗芸能について学んだことや、体験したことを発表、披露するわけですね。レジュメの4ページにいきますけれども、それは具体的には平成20年1月26日、西小学校体育館で行っております。
- 衣装の着付けは生徒各人の父兄が行っております。それから、伊江島の伝統の舞踊を踊りましょうという課題解決が、発表ということを通してできたわけですから、課題解決をする力がついたと。それから、発表力と申しましょうか、表現力。そういうものが育成されたと、私は見てそういう印象を受けました。
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