377年(古墳時代)、『日本書紀』に両面宿儺の乱が記される。飛騨の豪族、両面宿儺は、大和朝廷に従わなかったことから武振熊(たけふるくま)によって打たれたとある。この後、飛騨国は、大和朝廷に統一されることとなる。
両面宿儺は国を統治しただけではなく、神祭りの司祭者、また農耕の指導者でもあったといわれ、飛騨の人々に崇拝されていたという。
飛騨地方では、この両面宿儺が信仰の対象とされ、丹生川町の千光寺をはじめ、各地で祀られている。
丹生川町の特産品「宿儺かぼちゃ」の名前は両面宿儺のように人々に親しまれるようにと名づけられた。