4.ソテツを使った調理法
これ(ソテツのカス)はそのままでは食料になりませんので、うすに入れましてきねでつつくんですね。今だとたぶん全部ミキサーでできると思うんですが。きねでつついて粉にします。
粉にするとこれでもう終わりなんですよ。米を一合入れますと、これ(ソテツのカス)を(米の)8倍から10倍入れるんですね。そうして雑炊を作るんですね。その中に山菜、特に私たちがよく食したのはつわぶきの葉っぱをよく入れたんです。
それから、かずらの葉っぱ。それからですね、桑の葉っぱ。これが一番多かったですね。桑の葉っぱを摘んできて、それを入れると。そのほか、春ののげし(?)とか、その辺にあるいろんな山菜をぶち込んでだいたい1対8とか9で、雑炊を作るんですよ。そうするとね、出汁がありませんのでこれにこれくらい(直径20㎝くらい)の楕円形のサバ缶がありますね。これをひとつぶち込むんですね。これで出汁になるわけです。味がつくんですね。こんな風にして作るんですが、ところがいまだととても犬も食わないと思うんですが、かなり私たちは食べました。3杯も4杯も。
そしてお腹ばっかりこんなに大きくしてね。今も大きいんですけども。とにかく大きなお腹をしていました。そのかわり手足は細くしてね。こういったことがありました。