3.ソテツの加工
結局、食料がないもんですから、どうしてもソテツを使います。そのソテツはですね、何も戦後始まったもんじゃなくして、沖縄ではね昔もこのソテツは使っておったそうです。食料難の時代はね、昔もソテツを使っていました。これがソテツですね。これがソテツを切り倒したものですね。
これを切ったらソテツの中ができますね。それから次、ソテツを切っているとこですね。切ったのがこういうのになりますね。これをいくつかに分けます。そして、皮を剥きます。こういうふうにナタで皮を剥きます。
そして、その次が皮を剥いた状態がこうなります。要するに周囲を全部とっちゃって。これぐらいありましたかな。それをさらにカマで表面をまだ削っております。これがね、さっきの1m20cmぐらいのソテツの実の三本に切ったやつですね。皮を剥いて三本に切ったやつ。そして、これをさらに縦に割ったり横に切ったりして、要するにすりやすいような状態。(略)
先程の沈殿をしたデンプンを日干しにしまして乾燥したのが、こういうふうになります。こんなふうになりますね。
それから、手で握るんですね。こう握って団子状に作ります。団子状に作って、干しますとね、こんな格好になります。結局、これが先程の1m20cmぐらいの半分の絞り粕。これがデンプンですね。絞り粕は割と多いんですが、デンプンはかなり少ないですね。こういったようにしてソテツが食料になるまでのことを、要するに加工するまでがそういったもんですね。