戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
9.米兵の態度がだんだん険悪になる (5)米兵による婦女暴行
- 仲本先生
- で、そんなこと、その日はそれで終わったんです。そして、この人はおばあちゃんのとこに帰っていったんですが。子どものとこに帰っていった。
- その次の日でしたかね。その私たちが隠れてた、その谷底の、ああ、このふもとの上のほうから、その、先ほどのお母さんがね、泣きながら「わあっ」と言って走ってきたんですよ。
- 走ってきて、そしたら、ちょうどそのときに、その別のルートからですね、その子どもさんが、その自分たちの住むところに、わあわあ泣きながら、ちょうど帰っていくところだったんです。私たちはよく、聞いたんですが。
- 結局もう、お乳もないわけですから、うんと泣いていたんです。で、この人も帰ってじきだったんです。そして、お母さんはそっから帰ってきたんですね。要するに、山の上から下りてきたんです。
- で、「いま、いま子ども行ったよ。泣いてた、で、行ったよ。早く帰りなさい」といって、あの、周囲の大人たちが言ったらね、ますますわあっと泣いてから、その、走っていったですがね。まあ、非常にかわいそうでしたね。
- それで。ええ。このだんなさんは、後での話ですが、石川に行ってから、あの、巡査になってました。CPという。要するに鉄砲を持って。え、あのころ、鉄砲を持って巡査ね、自由に撃てたんですよ。カービン銃をね。
- で、巡査になっていました。やっぱり、そのことがあったからでしょうね。あの、何か、そんな仕事に就いていました。まあ、こんなことがあって。
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