沖縄修学旅行おぅらいデジタル・アーカイブ
沖縄の伝統文化

沖縄の獅子舞−浦添市勢理客の獅子舞を中心に− 宮里祐光氏

4.勢理客の獅子舞


沖縄の獅子舞−浦添市勢理客の獅子舞を中心に−
宮里祐光氏

4.勢理客の獅子舞
(1)まとめ―勢理客の十五夜祭りと獅子舞

[3] 勢理客の獅子舞の特徴

勢理客の獅子舞の特徴を上げるとすれば、次の三点に要約できよう。
 1.芸種が豊富であること
 2.芸がこまやかであること
 3.足運びの特異さ
勢理客の獅子舞は、元々、舞台芸能として、作られ、演じられてきた。そこで、舞台で同じ芸だけをくり返すわけにもいかないから、各種の芸が考案され、又、見物人の注視する舞台での演技であるから、自然と芸もこまやかになってきたのだろう。
更に、舞台芸能という面から、古典舞踊等と同様に、「型を決める」ということが行なわれている。
足運びについて述べると、勢理客の獅子舞は、足を、腹のあたりから外に大きく回すようにして、高々と上げてはずみをつけて歩く。それは、まるで魔物を踏みつけるかのような足運びで、獅子の“厄除け”という意味で作り出されたものと言われている。芸としてみた場合でも、その為に舞いに縦の変化が出て、荒々しく、極めて躍動感あふれるものになっている。
現在まで11の芸が伝へられている。その11芸は儀式的な「ジャンメー」と、いわば遊びとしての「モーヤー」の2つに分類でき、各々、異った三線の旋律にあわせて演じられる。11芸のうち、ジャンメーは4芸、モーヤーは7芸ある。それらの芸は、全て三線、太鼓、ドラ等にあわせて演じられる。
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【参考資料】

「沖縄の伝統文化」

※資料随時追加予定