戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
7.家族は難民収容所へ (1)従兄とわたしが捕まる
- 仲本先生
- まあ、そうした、その、みんな逃げたもんだから、やっぱりそこの中に、その、われわれ火見ていたら、アメリカさん入ってきたの。入ってきて、それでわれわれ二人いるのを見て、その、まあ、どっかに連れていこうということですよね。
- それで、初めのうちは、あの、洋服も何も持たんで、ただついていったんですよ。ただついていった。と、 そして、しばらく行くとですね、そのべいぐ、米軍がですね、そこらの、6名か7名か、こう7、8名ぐらい、その、たむろしておったんですね。無線機を囲んで。そこに連れていかれた。
- そうしたら、その兄貴は気がついたんです。これ、ひょっとしたら、われわれを収容所に連れていくつもりだよと。ていうことになって、その、うそをついてるんですね。ジェスチャーで、あのね、ご飯取ってくると。壕行って、壕行って、ご、ご飯と着替え取ってくるというふうなことを言って、あの、逃げようと言うわけさ。それで君も行こうということで、僕にも言っていますが。
- ところがアメリカさんはね、やっぱり人質取らないといかんから、僕を「君は残っとけ」というような感じで、あの。ですから、もう兄貴は仕方がないから行って、あの、さっきの避難小屋へ行って、ご飯と、それからちょっとした着替えを持ってきておりましたけども。
- まあ、こんなことで来たら、その中で帰ってきてからの話なんですが、その、この兄貴がですね、アメリカの、あの、本を何か見ておって、ここに大きな字でABCを書いてあった。
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