戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー(仲本實氏)
6.4月1日米軍上陸
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戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
6.4月1日米軍上陸 (1)父親が整備してくれた防空壕チビチリジャクの自然の洞窟
- 仲本先生
- で、そういったことしてるうちに、確かね、おとう、おやじがこう、戦争来るというのは分かってますから、結局どうしたかというと、家族のためには壕を、防空壕を整備しておかなきゃならないと。で、そこにね、チビチリジャクという名前、あの、方言で言うんですが、チビチリジャクという名前がある、こう、自然洞窟があったんです。
- そうすると、そこをね、鍾乳洞とか何とか、こう、頭をけがしたりするのが垂れていますんで、それを割ったりして人が通れるように、あるいは、あの、けがしないように。それから下に板をきい、敷いたり、あるいは、わらを敷いたりして、人が泊まれるように。
- で、かなり大きいんですね。わりと、えー、何畳ぐらいありますかね。20畳ぐらいあるでしょうか。それぐらいの入り口がありましてね。普通はそこで暮らすんですが、もっと怪しくなると、今度、人一人が通れるぐらいの穴があって、奥のほうに入れるんですよ。
- 奥のほうに入りますと、またここに大きな、あの、穴があって、非常に怖くなるとそこに入るんですが、まあ普通は空襲というと、その、入り口のほうの、に私たち隠れておったんですが。まあ、そんなことを整備していったんですね。
- それから、やっぱり、あの、山のあちらこちらにね、穴を掘って、大きなかめを埋めて、その中に米をいっぱい詰めたんです。まあ、うちの、父の仕事はそういったことをして、あの、結局戦争に出掛けたんですけれども、このときに蓄えた米がですね、ずっと後まで使われたんですね。
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