戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー（仲本實氏）

２．戦争近づく

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
仲本實氏

２．戦争近づく
（１）泊小学校に転校（４年生）

仲本先生

その向かい側に昭和高等女学校という女学校がありましてね。そこのお姉さんたちは、よくいたずらしてたんですね。その学校はあんまり、その当時、あの、評判よくなかったんで、よく悪口を言ったりしては遊んでおったんですが。

ところがね、うーん、まだ私の耳に、その、残ってるのは、この女学校の生徒がね、朝晩、ああ、朝、特に朝会の時間に、『海行かば』だとか、たぶん校歌だと思うんですが、歌ってるんですよ。きれいな声で。それがね、その、いまで言う、結局、二部合唱とか三部合唱で歌ったんじゃないでしょうかね。すごくきれいなハーモニーで聞こえてくるんですね。

これだけは、私の耳の中に現在でも残ってるんです。まあ、これが私の、あの、音楽の好きな、要するに合唱の好きな子になったんじゃないかなと。その原因がね。

で、普通はしかし、この姉さんたちを、あの、何か悪口を言いながらいじめてたわけですけども。まあ、そんなことがあったりしましてね。

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【参考資料】