沖縄の獅子舞-浦添市勢理客の獅子舞を中心に- 宮里祐光氏
2.獅子舞 (6)汀良町の獅子のつくり
- 汀良町の獅子のつくりを見てみましょう。
- まず顔です。額には王様の「王」のような模様があります。しかし、王は横線が三本であるのに対して4本あります。
- この模様が付いているものが雄で、月という字が描かれている場合は雌だと言われます。定かではありません。眉間にしわを寄せ、王という雰囲気があるから、男のほうがいいだろうという感じはなくはないですけれども。
- 胴体を見てみましょう。
- これは汀良町の獅子の胴体をアップしたものです。2008年に撮影したものです。こういう網目状の麻縄に、胴体は基本的には芭蕉布でできています。それから、沖縄の染色技術を活かして染められています。首里織の人間国宝である宮平初子さんの指導も受けたことがあるとのことです。
- もう少しアップしてみると、これが玉ですね。あるいは毬と言う場合もあります。ひもが付いていることが多く、毬クイという演目に使われます。毬と戯れる獅子舞は各地で見られます。
- 尻尾は何でできているでしょうか。実は馬の尻尾なのですね。昔は馬を飼っている家があちこちにあったので、それを何本かずつ抜いて集めて、尻尾をつくったそうです。最近は、なかなかそうもいかないのですけれども。
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