戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー（仲本實氏）

１１．石川収容所と終戦

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
仲本實氏

１１．石川難民収容所と終戦
（１）石川難民収容所の状態

仲本先生

で、僕は、あの、泥棒が、どうしたのか下手くそだったんですよ。ところが、１回だけ炊事場に入ったんですよ。というのは、炊事場にはいろんな食料がありますからね。

もう、ちょっとアメリカが、こう、出たり入ったりするのを見計らって、ぱっと入っていって担いでくるわけですが、選ぶことはないんです。もう、あるものを手当たり次第に持っていくもんですけど。

１回入ったんですがね、さあ、砂糖といってもって、やっと担いで、そしで山の中に行くわけですが、そこで調べたら、砂糖じゃなくて塩でした。うん。非常にがっかりしましてね。

で、うち帰ったら、また怒られましたよ。「フラーグァーヤ」っていって。ばかよといって怒られたんですが。まあ、そんなことがありましてね。たしか、でも、そんなことで暮らしてましたが。

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【参考資料】