沖縄修学旅行おぅらいデジタル・アーカイブ
平和への願い

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー(仲本實氏)

11.石川収容所と終戦


戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
仲本實氏

11.石川難民収容所と終戦
(1)石川難民収容所の状態

仲本先生
それからですね。その収容所といってもですね、鉄条網が張られてるんですが、その鉄条網の、この幅がね、わりと広いんですよ。そしてこれを開けるとね、大人でも出入りが自由にできるんですね。
で、私たちはどうしたかというと、朝暗いうちから、そこを抜け出すわけです。鉄条、鉄条網からね。そして、その近くにあるちり捨て場に行くんですね。そこで残飯をあさったり、それから学用品を。
私は主に学用品を集めたんですが、鉛筆とかノートですね。そういったのがある。えー、それから残飯が一番よかったですね。はは。要するに、あの、おなかを満たすことができましたんでね。
それもね、いま考えると大変ですよ。あの、ドラム缶にね、あの、コーヒーのかすとか、たばこの吸い殻とか、いろんなのがあって、それでそれに残飯を入れるわけです。
それをね、トラックの上から、ぼろぼろぼろとこぼすんですが、それを私たちはその下へ、たかってね。それを、その中からこうして肉類を選んで、そのね、片手に持って、肉類をこう選んで、それを、食べたんですが。
まあ、すごくおいしかったですね。ははは。はい。いまだと大変なことになると思いますけど。まあ、そんな残飯をね、したり。
それから、アメリカの、兵舎へ入りますと、いろんなのがあるんですね。毛布とか、そういったのがあるんで、それを取ってくるんですね。
特に毛布は、もう、一番上等でしたね。これ持ってくる人は、一番褒められたんじゃないでしょうか。毛布などは。

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【参考資料】

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