戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
10.石川難民収容所へ (1)米兵の態度険悪になる
- 仲本先生
- しかし、後の人たち大変みたいだったですね。後からね、この若い連中がぞろぞろ出てきたときに、このアメリカさんたちは、もう興奮して、こう、ほんと、銃をこう向いたらしいんです。幸いね、MPがお、おるから、何でもなかったんですけど。もう、ほんとに構え直して。
- そして、これをぞろぞろ行って、トラックに乗せられて、まあ、石川に連れられて行くわけです。そしてね、そのときにトラックの上でね、トラックの上で、読谷飛行場の辺りからね、大きな、まあ、もくもくと、真っ黒い雲、煙が上がってるんですよ。
- へえ、何だろうと言ったら、また、特攻隊がやったんじゃないと言う人もおったんですが、石川着いてみたらね、やっぱり、特攻隊がやったという話なんですね。特攻隊が、その、ゆうべ来てね、やったと。
- で、その写真は後で見たんですよ、私。見たが、日にちも何も分かんなかったんですが、後でね、しら、あの、インターネットから調べてみたら、「沖縄戦場」という、その、あれがあるんですね。
- ホームページがあって、水ノ江という人が、秋田の人ですけれども、彼がね、それを載っけてるんですよ。これがそうなんですけれども。
- 結局、義烈空挺隊というのを、あの、組織して、そして読谷飛行場に胴体着陸してるんですね。ほんとは向こうを出るときは10機だったらしいんですが、とにかく読谷飛行場に突っ込んだのは1機なんですね。あの、突っ込んで。
- そこ、そっから全部散って、出て、そしてその辺にあ、あるアメリカの飛行機に火を付けたり、ばく、爆弾を投げたりしてやって。それからガソリンタンクに火を付けて、何かこの人の話だと、600万ガロンといいますから、相当のガソリンが燃えたんですね。
- その燃えたのが、われわれが、あの、収容所に行くときの、あれだったんだろうと。と思ったんですが、まあ、これは後の話なんですね。
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