首里城の復元と沖縄の文化 高良倉吉氏
4.関連プロジェクト (3)首里城基金
- そのほかに、首里城は幸いお客さんが入っていまして、黒字が出ています。税金もちゃんと払っているようですけれども、そのほかに蓄えておりまして、首里城基金というお金を蓄えています。それで何をしているかというと、海外にあるコレクションの情報収集のためにこれを使います。それから、一部はレプリカをつくる。復元するための費用に使っております。
- もう一つ、一番大きなものは、いまでも国内や国外で琉球ものがオークション(競り市)にかけられるので、それを買い取ります。すでに何十億円という買いものをしています。実は首里城の中に、オークションで競り落とした琉球関係のコレクションが保存されて、一部を首里城で定期的に公開しているという状況です。
- ですから、建物だけを復元して満足するのではなく、それを学習すること。そして、将来に備えてイヌマキのような木を植えて、子々孫々に伝えていくこと。首里城研究会のようなものを組織して、粛々と淡々と、若い世代も入れながら、少しずつ専門家同士のディスカッションを深めていくという。
- そして、失われた、流出していった、ありがたいことに世界が大切にしてくれている情報を、きちっと手に集めて、それを将来的には新しいタイプのミュージアムをつくっていくようなことにつなげたいということ。
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