
沖縄の伝統文化を学ぶ 大城學氏
8.地域の伝統文化の教材化
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沖縄の伝統文化を学ぶ 大城學氏
8.地域の伝統文化の教材化 (3)県内での組踊普及活動(児童・生徒の鑑賞会)
- では県内ではどうかということで、一般向けの組踊普及活動ということで、県の教育委員会で取り組んだこともありますけれども、もう一つは児童・生徒の鑑賞会ということで、それぞれ訪ねた学校の体育館で組踊を見せようということですね。それで県の教育庁の文化課でこれを始めたのです。平成5年にその事業を立ち上げました。平成5年、ちょうど私は県立博物館から文化課に戻ってきた年だったのですけれども、とにかく組踊を学校で見せようという予算があるから、それで実施しようということになったのですね。
- どこで実施するんだというので、どこでもいいからやろうよということでやったわけです。これはたまたま校長先生で知っている方がいたものですから、その校長先生に電話をして、ある意味では無理やり実施してもらったようなことなのですね。それで事前学習をお願いしますとか言って、じゃあ資料をくださいというので、大急ぎでこちらが資料を用意してあげたような状況だったのです。
- 果たして、こんなやり方で事業の効果があるのだろうかというのが、私は疑問でした。それで、その1年間は休みまして、平成5年度に実施した学校が3校ございましたので、3校でそれを担当された先生方にお集まりいただいて、この事業の効果を出すための方法について、先生方の意見をぜひ聞きたいということを申し上げました。
- そうしますと、まず指導案をつくってくれということと、教材をつくってくれという二つだったのですね。では、それをやりましょうというので、1年休んで指導案をつくりまして、それから生徒全員に行き渡るように教材をつくりました。それでもって実施して、今日に至っているわけですね。
- 学校へ行きますと、校長先生か教頭先生といろいろ話を詰めてくるのです。そうしますと、当初は5年生、6年生に鑑賞させたいとおっしゃるのですけれども、「いえいえ、そういうことをおっしゃらずに、どうぞ1年生から6年生までで結構ですよ。中学生でしたら1年生から3年生まで、体育館でやりますから、全校生徒入るでしょうから、どうぞやってください」ということをお願いするわけですね。
- それで事前学習とかをやって鑑賞しているわけですから、子どもたちも大変興味を示しております。
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