沖縄の伝統文化を学ぶ 大城學氏
8.地域の伝統文化の教材化 (1)エイサー
- 沖縄は一般に、先ほどの伊江島の事例でもありましたけれども、運動会にエイサーを踊るというのが、いまは当たり前のようになっております。それこそ北は国頭地区から南は八重山地区まで、運動会でエイサーを踊るということが行われているのですけれども、これもエイサーが運動会で踊られるようになった時点で、もう20年ぐらい前になりますか。
- あちこちの学校に電話をして確認しましたら、すべて使っている曲が一緒なのですね。こちらで照屋林賢率いるりんけんバンドというのがありまして、そこが演奏している曲が一つ。もう一つは、日出克(ひでかつ)という方が歌っている『ミルクムナリ』。この2曲で踊っているというところが圧倒的に多くて、振り付けも一緒なのですね。
- ですので、沖縄本島の中部地区の沖縄市、今日皆さんがお昼に行かれます北谷町、あのあたりはとてもエイサーが盛んな地域ですから、そこの青年会に知り合いがいまして、「あなたの近くの小学校でもエイサーをしているらしいけれども、皆さんが地域で伝承しているエイサーを子どもたちに教えたらどうですか」という話をしたら、「ぜひそうしたいけれども、学校からの呼びかけがない」ということを言っておりました。
- その近くの教頭先生が知り合いだったものですから、「青年会が待っていますよ」という話をしたら、教頭先生が青年会に声を掛けて、青年会が運動会で踊れる本当に簡単なエイサーの曲を抽出しまして、それを子どもたちに教えたという事例もあるのですね。
- そのようにしてエイサーを踊る、それもいいのですけれども、もうひと工夫して、地域とどれだけ連携を図りながら取り組んでいくかというところが、もう一歩進んだ取り組みかなという気がしております。そのようなことがございました。
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