戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー（仲本實氏）

１５．飛び級して高等学校に入学

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
仲本實氏

１５．飛び級して高等学校に入学
（１）高等学校入学

仲本先生

まあ、そういったことでね、まあ人間としてね、こういったことにぶつかって、そして非常に臆病であったけれども、でも、一人になって、、何かな、すごく、やんちゃ坊主になって、悪いこともしたりね、泥棒もしたりした、したりしてもやったし。

それから、もう一つ考えられるのは、石川高校に入ったときの自信のなさ。この自信のなさというのはね、いつまでも続くんですね。教員になっても続いていました。何となく、自信がないんですね。何をしても。これは教員になっても続いていましたけれども。まあ、いまはやっとなくなりましたけれども。

でも、いまでも、私はいつも先頭にな、立つよりは、２番から３番、後に立つほうになります。まあ、これも、やっぱりあの、自信をあのときに失ったこと。

それから、やんちゃ坊主になったのは、自信ではないが、とにかく、何といいますか、けんかをして、あんなことについては全然引けを取らない。いつも、このときはいつも前なんですよ。うん。それが、その戦争によって培われたんだろうなと。

そして、僕の心の中に、まだまだその戦争は生きてるんだな、残ってるんだなと。夢の中に出てきますんで。あの逃げる夢ですね。ということを、いま思ったりします。

で、このお話をするために、少しだけこうまとめてみたんですが、まあ、次から次からいろんなことが出てきまして、語ることはできませんでしたけども、この辺で私のお話を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
（終了）

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