戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー（仲本實氏）

１５．飛び級して高等学校に入学

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
仲本實氏

１５．飛び級して高等学校に入学
（１）高等学校入学

仲本先生

それから、受験して終わってもね、みんなどやどやと出てきたら、「え、あれ、どう書いた」「こう書いた」と言って、もう一生懸命なんですよ、その問題を。私だけは、その問題さえも覚えてないんですね。だから不思議でたまらない。もう、こう、あの人たちが。へえ、問題まで覚えてるといって。

だから、合格してるとは全然思わなかったんですが、不思議にこれが入ってるんですね。要するに、ヤマがみんな当たったんですね。この先生は、だから偉かったと思いますよ。ええ。だから、結局ヤマが全部当たって合格したんです。

ところがね、大変ですよ、そのころ。受験生500名ですよ。受験ばん、番号見ると500名でした。そうするとね、そこへ入ったのは何名だったかって、120名なんですよ。かなりの合格率なんですよ。かなり高い合格、ああ、低い合格率で、そこ入ったわけですから、この先生は相当偉かったなと思うんですね。

そのころはですね、そしてその山田の小学校には、あ、まあ初等学校ですか。そのころはね。その石川から来たときの、あの石川で憎いと思った先生。うん。この人は石川高校に行ったんですがね、そこから教頭先生で山田に来たんですよ。あいや、憎い先生来たといってね、この、やっておったの。

しかし、案外優しいんですね。すごく優しくてですね。「おい、今日うち来いよ」なんていって、言っていただいてですね、またそこにまた勉強、泊まりがけで勉強行く、行くんですよ。ああ、この先生優しかったんだって思ったんですが。まあ、そのときに、この人間の、この、あ、ねじれたところを少し考え直したんですけどね。教頭先生で来られてね、よかったなあとおも、思いましたよ。

まあ、そのようにして、高校したんですが、まあ、この辺からはまあ別の話に、別の機会に譲りましてね。

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【参考資料】