戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
12.城前初等学校から宮森初等学校へ (2)終戦の日を知らない
- 仲本先生
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で、私こう、隣の部屋見たときに、ちょうど、高校生の姉さん、兄さん、姉さんだったと思いますが、そこに、先生がね、「おい、日本はもう戦争負けたんだよ。負けたんだよ」と話をしていました。そしたらね、この先生が憎いこと、憎いこと。ものすごく憎かったんですよ。この、顔見るのも嫌だったんですが。
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おそらくね、しかし、これはね、私のあれからしまして、要するに終戦になったということじゃなくして、沖縄の戦争が負けたということじゃなかったのかなと思っております。
- といいますのはね、城前小学校ができたのが5月10日ですね。それから5月、6月6日に、いまの小学校、6月、ああ、9日ですか。7月、ああ6月、ええ、7月9日。7月9日に、いまの城前小学校に移ってきてるんですね。
- したがって、戦争はそこで負けたんだよと聞いたのは、結局、日本ではなくして沖縄戦だったと思います。うーん、まあ、そんなことで。そしてね、ここ、その、そこで珍しいのはですね、5月10日といいますとね、どういう日かといいますと、5月4、5日ごろ、沖縄が総反撃をしたことがあるんですよ。あの、中部のほうで。
- 要するに、もう、持ってる大砲とか、そういった、それから、斬り込み隊とか、爆雷とか、みんなで総反撃をしたんです。したのが、だいたい4日か5日じゃなかったかと思うんですが。
- そうすると、その後ですよ。その後には、もうすでに学校が建ってるわけですね。教育を始めてるわけです。と、それからすると、先生方もすごく偉いなと思います。
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