戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー 仲本實氏
3.最初の爆音 (2)内地疎開始まる
- 仲本先生
- と、父も母も最初はね、「どうしたんだ。おまえ、自分で行きたいって言ったんじゃないか」ってやったんですが、「いや、行かない」と言って、もう、その、とにかく強硬に反対してるわけですよね。自分でね。
- で、そういうことをやったもんですから、長男というのはですね、普通は優しいんですよ。ええ。優しいというよりはおとなしいんですよ。
- 親の言うことをよく聞くんですよ。ところがね、その日に限って僕、聞かないわけ。それでおやじもおふくろも、あら、これはおかしいぞと。
-
で、沖縄が戦場になって死ぬんだったら、じゃあ家族一緒がいいんじゃないか。うん。まあ、そんならね、じゃあ行かんで、行かんでいいよと。あの、まあ死ぬなら一緒だよということで、行かないことに決めた。そしてその代わり、すぐ私たちは、私、あの、山田の小学校にまた行ったんですよ。
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