沖縄修学旅行おぅらいデジタル・アーカイブ
平和への願い

戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー(仲本實氏)

3.最初の爆音


戦中・戦後の子どもの視点からのオーラルヒストリー
仲本實氏

3.最初の爆音
(2)内地疎開始まる

仲本先生
と、父も母も最初はね、「どうしたんだ。おまえ、自分で行きたいって言ったんじゃないか」ってやったんですが、「いや、行かない」と言って、もう、その、とにかく強硬に反対してるわけですよね。自分でね。
で、そういうことをやったもんですから、長男というのはですね、普通は優しいんですよ。ええ。優しいというよりはおとなしいんですよ。
親の言うことをよく聞くんですよ。ところがね、その日に限って僕、聞かないわけ。それでおやじもおふくろも、あら、これはおかしいぞと。
で、沖縄が戦場になって死ぬんだったら、じゃあ家族一緒がいいんじゃないか。うん。まあ、そんならね、じゃあ行かんで、行かんでいいよと。あの、まあ死ぬなら一緒だよということで、行かないことに決めた。そしてその代わり、すぐ私たちは、私、あの、山田の小学校にまた行ったんですよ。

3.(2)内地疎開始まる  へ

「沖縄修学旅行おぅらい」は、学校教育利用を目的としたデータを使用しています。
利用の際は、文化庁で示されている「学校教育での自由利用」を守って利用してください。
Copyright(C) 2011 Gifu Women's University. All rights reserved.

【参考資料】

※資料随時追加予定