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海の水をくんできて顕微鏡で観察すると、いろいろなものが混じっていることが分かる。 ろ過によって混じっている固体成分をのぞいた海水は、一見純粋な物質のように見えるが、いろいろな物質が溶け込んでいる。海水を蒸留すると、溶けている塩化ナトリウム(食塩)などがのぞかれて、純粋な水(蒸留水)をとり出すことができる。 このように、ろ過や蒸留などの方法により、2種類以上の物質に分けることができるものを混合物という。 水や塩化ナトリウムは、ろ過や蒸留のような方法では、もうこれ以上他の種類の物質に分けることはできない。このような1種類の物質からなるものを純物質という。 純物質は、それぞれの物質に固有な性質(色・におい・融点・沸点・密度など)をもっている。たとえば、1気圧のもとで、水は0℃で凝固し、100℃で沸騰する。 ところが、水と塩化ナトリウムの混合物である食塩水の沸点は100℃より高い。水に溶かす塩化ナトリウムの量を変えると、それにともなって沸点も変化する。このように、j混合物では、それを構成する物質の混合比によって、沸点、融点、密度などが変化する。 私たちの身のまわりにある海水、空気、岩石など、 自然界のほとんどの物質は、いくつかの純物質が混じった混合物である。 |
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