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マッピング高山
春の高山祭り01

春祭り琴高台#002


分類: 文化・芸術 地域: 南部


南部


高山の祭り屋台
全国各地の祭礼に山車や鉾などが奉納されているが、高山の屋台の祖形は延享3年(1746)に完成している大津絵(現在の秋祭り鳩峯車の前身)だと考えられている。飛騨が幕府の直轄地天領となった元禄5年以降、江戸神田祭りや山王祭りに曳き出される屋台の影響を受けながら、高山独自の形態を創り上げてきたものと推察される。そこには、宮大工職人たちの優れた技術と町衆の美意識が凝縮されており、各町内では豪商の財力を得て屋台造りを競い合ったものと思われる。
天保年間以前は漆喰塗りの屋台専用の蔵がなく分解して分散保管していたので、火災による焼失が多く、改造・再興を繰り返してきたが、その事が優れた屋台の構造や装飾を生む契機となったとも考えられている。
春祭り琴高台
「お参りの人等うつくし御旅所の 宵のまつりのはなの燈りかげ」とは琴高台組の家に育った世界的法律学者・牧野英一博士の歌であり、日本画壇の大御所・前田青邨も「高山の屋台彫刻は数多くあるけれども、琴高台の中段欄間の波間の鯉が一番良い」と賞賛している鯉の彫刻は高山の生んだ名工・谷口与鹿の若い頃の作品である。
 
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