朗読ビデオへ:MPG8.55MB 邦訳 注釈 /// |
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' To fight aloud, is very brave ' To fight aloud, is very brave― But gallanter, I know Who charge within the bosom The Cavalry of Woe ― Who win, and nations do not see― Who fall― and none observe ― Whose dying eyes, no Country Regards with patriot love― We trust, in plumed procession For such, the Angels go― Rank after Rank, with even feet― And Uniforms of Snow. |
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大声をあげて戦うことは、とても勇ましい 大声をあげて戦うことは、とても勇ましい― だが思う、さらに雄々しいのは、 心の中で突撃をする 悲哀の騎兵隊― 勝利を得ても、国民は気がつかぬ― 倒れても、誰も注意を払わない― その死にゆく目を、どの国も 愛国者への愛をもって見つめない― わたしたちは信じる、羽根で身を飾って そういう人のために、天使は行進すると― つぎつぎと列を組み、足並みそろえ― 雪の制服を身につけて。 |
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【注釈】 ○ ディキンソンは、世間に認められぬ孤独な心の戦いをする者─「悲哀の騎兵隊」―に 共感をあらわしている。もちろん、彼女自身その隊員の一人である。1859年ごろの作品。 3 Who... 先行詞が省かれていて Those who...の意味ととれるが、次の行の The Cavalry of Woe を修飾する形容詞ともとれる。五行目以下の Who...も、同様にして The Cavalry of Woe にかかる。charge 突撃する 9 plumed 羽毛(plume)をつけた。 11 Rank (人などの)列、(通常2人ずつ並ぶ)横列。 >>以上参照:『アメリカ名詩選』亀井俊介・川本皓嗣編(岩波文庫) ○この詩形は普通律(common meter)と呼ばれる弱強格四行連で、各行は八、六、八、 六の音節からなる。これは讃美歌によくみられるものである。しかし随所で調子が狂い、 語法についても、3つのWhoがどこに続くのかなど、曖昧な点が多い。ディキンソンの詩は 彼女の死後に発見されたものの、当時の趣味とはかけ離れた自由な文体だったため、 編集者によって手を加えられた部分が多かった。また彼女自身、詩作をする際に幾つかの 異なった案がある場合、必ずしもこれといった決定稿を絞らず、ひとつの作品について複数の 草案を併記することがあったという。 >>Edited by Goto, 2004.Oct |
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