[3] 沖縄の住まいについて
3-1 身近に手に入れることのできる材料で作られた住まい
どこの住まいでもそうですが、もともとはそれぞれの地域で最も手に入りやすい材料を使って住まいを作ってきました。当然、ところ変われば手に入りやすい材料も変わるわけですが、沖縄の住まいではどうでしょうか。
◆ 赤瓦(あかがわら)はなぜ赤い?
沖縄の伝統的な住まいの外観的な特徴の一つに赤い瓦屋根があります。この赤い色は土の色です。沖縄で最も手に入りやすい土が赤土であることから18世紀頃から赤瓦が使われるようになりました。一般の民家で赤瓦が使用されるようになったのは明治以降で、それまでは茅葺きが主流でした。
戻る
◆ 木造、だが使われている木は?
建物の主な構造材料は木材です。これも亜熱帯の沖縄で最も手に入りやすい建築材料が木だからです。ただ、ヒノキやスギは沖縄にはないので、イヌマキなど本土ではあまり建材に使われない木が使われてきました。戦後は、鉄筋コンクリート造の住まいが多く建てられるようになりました。
戻る
◆ サンゴ礁が発達した沖縄ならでは?
家の周りをグルッと囲む石垣も大きな特徴の一つですが、これにはサンゴ石が使われています。
海浜に打ち寄せられたサンゴの死骸や耕作中などに地中から出てきたサンゴ石灰岩を積み上げて作られています。
戻る