社会人のためのデジタル・アーキビスト教育プログラム
全国から30余名のご参加を頂き、4月18日より前期クラスが開講いたしました。
前期クラス(1)文化情報処理の授業の様子をお伝えします。
デジタル化され、データベースとして管理されている文化情報を提示する方法やその理論を修得する講座です。
![]() 主催者挨拶:三宅茜巳 |
社会人のためのデジタル・アーキビスト教育プログラムは今年で3年を迎えました。全10講座にご参加いただくのに、毎回飛行機を利用して通ってこられる方もいらっしゃいます。 年々社会的ニーズ、関心が高まるなかで、参加してよかったと思っていただける講座、学習効果の高い講座になるよう担当者一同努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
![]() 講義:後藤忠彦学長 |
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![]() 講義:岩田彩見 |
デジタル・アーキビストの役割と、必要な基礎知識として、撮影記録の方法や、機器の使い方、各パラメータの意味と調整の仕方などを講義しました。 デジタル・アーキビストには、幅広い実践的な知識・能力・技術が求められることから、2年間の経験をもとに、各分野の解説はていねいな説明やキメの細かい授業展開に心がけています。 |
![]() 魚眼レンズ・EGGレンズのカメラを体験 |
![]() 配布資料 |
第1章 文化情報と処理
1)デジタル・アーカイブの事例
2)長良川の撮影記録(全方向撮影、GPSの利用)
3)こきりこの里“世界遺産五箇山”の記録~地域文化のデジタル・アーカイブ化~
第2章 文化情報のデータ処理の基礎学習
1)データ処理の基礎
2)多様なデータの撮影・記録
3)多様な資料のデジタル化
4)情報の保存・管理
5)デジタル・アーカイブの提示
第3章 デジタル画像の基礎知識
1)デジタル画像(1)
2)画像サイズと解像度
3)色表現
4)デジタル画像(2)
5)デジタルカメラの仕組み
6)焦点距離・ピント・F値
7)絞りとシャッタースピード
8)ISO感度とホワイトバランス
9)デジタルカメラの準備
10)デジタルカメラでの撮影
11)デジタルカメラ使用方法 応用
12)デジタル画像のプリントと保存
13)デジタル画像の修正
14)Photoshop[トーンカーブ]の使い方
15)レンズの歪み 種類
第4章 データベース
1)文化資料(コンテンツ)の種類
2)地域文化資料の記録例
第5章 デジタル・アーカイブと撮影
1)マルチメディア基礎
2)デジタル・アーカイブの映像記録の方法
3)有形文化財の多地点からの撮影状況の記録方法
4)デジタル・アーカイブで映像をメタ情報として用いた撮影条件の記録
5)GPSを用いた位置関係の設定と関連資料のデジタル・アーカイブ化の基礎資料