美濃焼を大量生産する方法

質問1 どんな商品をこの工場で焼いていますか。
 ⇒ マグカップ、カップソーサー、湯飲み、お皿(14〜20p)、ボール、タンブラーなどです。  工場の看板には、『超耐熱食器クックマスター』『耐熱ガラス食器クックマミー』『ナルミチャイナ』という3つの商品名がのっていました。鳴海(なるみ)製陶という有名なメーカーの製品を、協力会社ということでこの丸光さんで焼いていることが分かりました。

 

質問2 生産量は減ってきているんですか。
 ⇒ 15、6年前をピークに減ってきました。当時は1日に15000個焼いていましたが、今ではその3分の1程度です。 この工場で土練りをして素地を作れるのは10000〜12000個なので、15000個焼いていた当時は、3000個以上も既に土練りした素地を毎日買い付けて焼いていたそうです。工場で働いている人も、今では20人ぐらいでいますが、当時はその2倍もいたそうです。15,6年前をピークに働いている人を減らしたり、パートの人を雇うようにしているそうです。

 

質問3 美濃焼はどうやれば生き残ることができると思いますか。
 ⇒ 早く、安く生産することが大切です。さらに、何が売れるのかをマーケット調査し、どんな人に買ってもらいたいのかを考え、デザインやファッション性も重視しています。

 

質問4 買い付けている素地は、多治見でとれたものを使っていますか。
 ⇒ この工場で使う素地は、多治見でとれる粘土を使っていません。高田などでとれる粘土は、高田焼きなどの和風の陶器に使われています。この工場では、磁器のカップなどを多く焼いているので、全国だけではなく海外から輸入した原料を混ぜ合わせた素地を買い付けています。 ぼくは美濃の陶磁器工場で使われている素地は、ほとんど美濃の地でとれた粘土を使っているとおもっていたのでビックリしました。原料となる素地が全国や海外から輸入されているのならば陶磁器の工場は別に多治見のある美濃でなくてもいいのではないかと思うようになりました