セラテクノ土岐(土岐市立陶磁器試験場)

 

 土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐は、 平成7年に現在のどんぶり会館のとなりの場所に移転しました。

 美濃焼産業をさらに発展のために、試験開発(デザインや試験データ)、文化交流(セラート教室など)、展示学習(展示ロビーなと)をおこなっています。

 

 

 

 展示ロビーには、陶磁器の原料が展示され、実際にさわることもできました。さらに、展示ロビーには、やきものの音色を楽しむコーナーもありました。そして、ぼくが一番おどろいたのは、陶器で作られた折り鶴が展示してあったことです。

 このような展示ロビーを見学した後に、いくつかの質問に職員の方に答えてもらいました。

質問1 「 美濃焼が生き残るためにどんな工夫をしていますか?」
 ⇒ 「 どういう所にどういう物が売れるのかマーケティング調査を行っています。 消費者の気持ちにあった商品を作る努力をしています。これは東濃の4つの試験場で協同して研究し、地元の企業にも知らせています。」 お客さんの注文に合わせて 美濃焼を生産することができていました。今はさらに消費者の気持ちを調べて、どんな商品を作っていけばよいのかまで調べていくことは大変なことだけど、逆に売れる商品になるのだと思いました。

 

質問2 「 セラートはどんなことに利用できそうですか?」
 ⇒ 「 セラートは企業向けに作っていません。手工芸やインテリアなど、芸術的な焼き物を楽しんで欲しいと思っています。」 陶器でできた折り鶴なんて、とても不思議な気持ちがしました。セラートは、セラミックス・アート(セラミックスの芸術)を短くしてセラートになったようです。

 

質問3 「 高強度磁器の食器はもう少し軽くなりますか?」
 ⇒ 「 高強度磁器の食器は割れにくいので、学校給食や病院で利用していますが、アルミナが含まれているので重いことがやや欠点です。現在愛知工業大学の先生と協力して、少しでも軽くなるような研究を進めています。」 もう少し軽くなると、給食配膳の準備をするときに楽に配れるのでうれしいです。

 

 セラテクノ土岐のセラテクノという言葉も、セラミックス・テクノロジーからできた言葉のようです。最先端の技術開発をするだけでなく、土日も営業し、週に2回は午後7時半まで営業しているのでびっくりしました。

 セラテクノ土岐では、ろくろ体験ができたり、大小の研修室を借りられるなど、陶磁器の研究開発だけをやっているのではないことがよく分かりました。