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岐阜女子大学 堀 幹夫 学長挨拶

 本日は、ご多忙の中、現代GP報告会にご参加いただきましてありがとうございました。

 本学は、平成16年に、文部科学省から、社会的要請の高い教育テーマに取り組む大学として、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の知的財産関連教育分野で「デジタル・アーキビストの養成」というテーマで、選定されました。この年の現代GPは、全国の大学からの559件の応募の中で86件の取り組みが選定され、岐阜女子大学が出したテーマが採択されましたことは、それまでの本学の努力を評価していただいたことと大変光栄に思っています。

 採択を請けて、本学としましても、文部科学省や関係者の方々の期待に応えるため、全力をあげて、「デジタル・アーキビストの養成」に取り組んでまいりました。その結果、あとで、谷口教授が報告する中でも触れられると思いますが、本日ご講演をいただく、佐々木先生が館長をされている国立科学博物館の方々を始め、多くの大学関係者、企業、学、協会の方々のご協力を得て、デジタル・アーキビストの養成カリキュラムや資格ができました。このような協力と発展は、最初おもいもよらなかったことであり、学長として文部科学省を始め協力いただいた関係者に厚くお礼申し上げます。

 本学でのデジタル・アーキビストの養成は、文化創造学部文化創造学専攻文化情報コースを中心に、カリキュラム開発および教育体制を整えて参りました。さらに、現在、全学のカリキュラムの中にデジタル・アーキビストの教育課程を位置づけ、全学の希望者がデジタル・アービストの専門教育を受講できるように整備を進めています。

 また、平成18年度には、大学院文学研究科を文化創造学研究科に改組し、デジタル・アーキビストの高度な専門教育を進める分野を設置しました。そこには本学の学生をはじめ、多くの社会人の入学も受け入れさらに高度な能力を持つデジタル・アーキビストの養成を進めております。

 学外では、博物館、図書館、企業、大学、高等学校などの協力及び数百名の学外者の協力をいただき、本学のみでなく、他大学でもデジタル・アーキビストのカリキュラムが利用されるようになり、教育課程に位置づけられだしました。さらに、東京にデジタル・アーキビスト資格認定機構が設置され、21世紀の新しい資格”としても世界的に注目されだしました。

 本日は、この3年間の成果の最後の報告として、国立科学博物館館長・元文化庁長官等の佐々木正峰先生を迎え特別講演「文化の伝承と課題」を開催するとともに、現代GPの教育活動の内容と成果等の報告会を開催することで、デジタル・アーキビストの今後の方向性を示す機会になればと期待しています。まずは、これまでの多くの方々にご支援いただきましたことに感謝申し上げ、ご挨拶にかえさせていただきます。

 
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