教員の仕事の中で、教材作成・利用や、学校、学年、クラスなどの資料管理等は、デジタル・アーキビスト的な能力が必要である。とくに最近情報化が学校でも進みだし、教材利用や教材情報の収集・記録・管理について、
「教材情報の収集・記録」 |
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教材作りでの素材の収集、撮影などの記録
(収集の技術、著作権・プライバシー等) |
「教材情報の整理・管理・流通」 |
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記録素材のデジタル化や管理・流通提供、セキュリティー
(学習指導で有効に利用するためのキーワード、記録項目等) |
「教材情報の活用」 |
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教材作成、学習指導での利用
(デジタルクリエータ、著作権等) |
などの活動がされ、まさにデジタル・アーキビストとしての能力が必要である。
学校、学年、クラスの児童・生徒の情報収集、管理・利用でも、同様に一連の情報収集から利用において、デジタル・アーキビストとしての能力が必要とされる。
■「各地域の教育関係者の意見」から
○学校の先生方にデジタル・アーキビストの資格が必要
学校教育で利用する教材・素材の撮影から、管理・利用までの一連の作業で、その技術的な基礎と併せて、著作権やプライバシーなどの理解が必要な時代になってきた。
現在の先生方でもややもすると、これらの注意(著作権等知的財産権)がされないで、各種の情報が利用されていることもあり、教員こそデジタル・アーキビストの基本的な力をつけるべきで、資格ができれば是非取得をする方向で考えたい。
*このような意見は指導主事関係の方々に多い。
○学校に2名以上のデジタル・アーキビストの資格をもつ責任者
教材から個人情報まで、学校では多様な資料がパソコン等の中で管理されだした。
これらのパソコンのデータが盗難も含め他へ流出する危険性が高く、全員の教員への教育活動も含め、学校の情報管理責任者として、デジタル・アーキビストの資格をもつ教員を置くべきである。また、新しい技術や規則等に対応ができるようにするため、デジタル・アーキビストの資格は2~4年で更新すべきである。
校長・指導主事の方々が管理責任上、パソコンの盗難、フロッピー・MO等のデータ媒体の紛失、教材のコピー利用等について常に注意を払っておられ、できれば全職員がこれらに対応できるデジタル・アーキビスト的な情報活用の理解をもつことを希望されている。
*このような意見は学校長の方々に多い。
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