安川通り以北地区。 京都の祇園祭りや秩父祭りと並んで日本の三大美祭の一つに数えられている秋の高山祭りは桜山八幡宮の祭礼で、安川通り以北の宮川から東側地区が氏子である。祭礼は毎年10月9日と10日の二日間斎行され、国の重要有形民族文化財に指定されている絢爛豪華な11代の祭り屋台の曳き揃えや大名行列を思わせる御神幸行列が氏子内を巡回し、三十万人の人出で賑わう祭りである。 御神幸行列 祭礼二日目の10月10日は午前9時ごろから午後4時ごろまで御神幸行列が氏子内を巡回する。八幡宮の祭神の御分霊を奉戴した鳳輦を供なって大榊と社名旗を先頭に、大太神楽の囃子方と獅子舞い。鳳凰や龍の図柄を染め抜いた衣装を着流し、太紐で首から吊った鉦を打ち鳴らす子供闘鶏楽。裃姿に一文字笠と白緒の草履履きという出で立ちの警固員、雅楽を奏しながら進む伶人、屋台に代わって行列に加わる各屋台の代車、鳳輦守護に当たる神職、それに色とりどりの幟旗を風になびかせ、凡そ専任あまりの長い行列となり、さながら昔の大名行列を思わせる一大絵巻を繰り広げる。
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