[ 戻る | ←← | →→ ]
マッピング高山
春の高山祭り05

春祭り大黒台#002


分類: 文化・芸術 地域: 南部


南部


高山の祭り屋台
全国各地の祭礼に山車や鉾などが奉納されているが、高山の屋台の祖形は延享3年(1746)に完成している大津絵(現在の秋祭り鳩峯車の前身)だと考えられている。飛騨が幕府の直轄地天領となった元禄5年以降、江戸神田祭りや山王祭りに曳き出される屋台の影響を受けながら、高山独自の形態を創り上げてきたものと推察される。そこには、宮大工職人たちの優れた技術と町衆の美意識が凝縮されており、各町内では豪商の財力を得て屋台造りを競い合ったものと思われる。
天保年間以前は漆喰塗りの屋台専用の蔵がなく分解して分散保管していたので、火災による焼失が多く、改造・再興を繰り返してきたが、その事が優れた屋台の構造や装飾を生む契機となったとも考えられている。
春祭り大黒台
上段に大黒様の飾り人形を乗せている。昔から、3月1日に行われる神前での祭礼屋台順番を決める抽選祭で大黒台の順位が若い年には米の値段が高く、遅ければ値段が安いと言われてきた。が、これは表向きの話で、昔は酒1升で若い番号と替えるという取引が行われていたようで、大黒台では若い番号を引き当てると酒で遅い番号と交換していた事を伝える逸話である。
 
[ 戻る | ←← | →→ ]
[ 分類(文化・芸術)へ戻る | ←← | →→ ]
[ 分類(文化・芸術) | 地域(南部) ]
[ ホーム| ]