屋根葺き ~屋根葺き今昔物語~
白川村荻町の合掌造り集落の中でも、一際目を惹くのが、合掌造りの屋根群ではないでしょうか。
約60度の急勾配、幾層にも敷き詰められた茅、こうした屋根群が東西に並んでいる様は、一種独特の景観を醸し出しています。
さて、このような合掌造りの屋根を維持するために欠かせないものがあります。それは、 合掌屋根の葺き替え作業です。
屋根の葺き替えは、約40年ごとに継続して行われており、その歴史は古く、合掌造り家屋の成立と同じく数百年昔に遡ります。
このように、時代を超えて続けられている屋根葺き作業とは、一体どのようなものなのでしょうか。
ここでは、2000年5月に行われた松古家の葺き替え作業を中心に、以前の葺き替え作業を合わせて、屋根葺き作業の今昔を辿ってみたいと思います。
また、屋根葺き作業において重要な役割を果たす地域的合力組織・結(ユイ)についても紹介します。
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