明善寺〜合掌造りのお寺〜

松原山明善寺は、荻町合掌集落の北側に位置する浄土真宗のお寺です。本堂・庫裏・鐘楼門とすべての屋根が茅葺きという、珍しい合掌造りのお寺です。
明善寺は、村指定重要文化財の本堂と県指定重要文化財の庫裏・鐘楼門、県指定天然記念物のイチイの木からなり、その本堂は、桁行1507m×梁間14.3m。同庫裏は、桁行22.1m×梁間12.1mと大きく、明善寺全体ではかなりの規模を誇っているといえます。
本堂などは、いずれも江戸期に高山の大工によって建てられており(詳細は、各々の説明を参照のこと) 、他の合掌造り家屋と同じく、地元飛騨の匠の技が存分に生かされた
建造であり、長い歴史を刻んできている建物であるといえましょう。
合掌造りの家屋が立ち並ぶ荻町集落の中でも、一際重厚な存在感を醸し出している明善寺。それは、一つ一つの建物(や木)が持つ歴史の息吹なのかもしれません。

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