☆天下をとる☆
信長天下をとる
作・こばやし ひろし
信長。 戦国の乱世。尾張の国を治めるうつけ者・織田信長。
彼の目的は『天下統一』。しかし、北に斎藤。南に今井。西に六角。東に武田と四方を有力な武将によって取り囲まれていた信長にとっては、その夢はまだまだ先のことであった。しかし、斎藤道三の娘・濃が信長の元に嫁にやってきてからしばらくして、道三の治める美濃の国で、大事件が起こった。道三が息子・義竜に攻め込まれやられてしまったのである。その際、道三は何を思ったのか娘の婿である信長に美濃の譲り状を送ったのである。それを手にした信長は「道三の仇うち」と美濃に攻め入った。そうして、十年余の後、信長は宿願の稲葉山城を攻略したのである。故人・道三は「美濃を征するものは天下を征する」と言ったが、まさに今、信長はその美濃を手中に収めたのである。その信長のもとに願ってもない話がまいこんでくる。足利義昭による幕府再興。そのために信長に京を落としてくれと言うものである。そして、信長は明智光秀の助言により、近江の国浅井長政と手を結び、京攻めを開始する。