☆王子と乞食☆
マーク・トゥエイン原作
こばやし ひろし 脚色
王子と乞食。
乞食のトムは、貧しいけれど気ままなその日暮らし。ある日、お城に忍び込んだトムは、役人につかまり、エドワード王子の前に引き出される。お城の窮屈な生活にあきていた王子は、トムの話を聞き、その気ままさに引かれ、服を取りかえて入れ替わることを思いつく。
ボロをまとった王子は乞食と間違えられて城から追い出され、王子の服を着たトムは、逆に王子と間違えられて、お城から出られない。
どちらも自分は乞食ではないエドワード王子だ、あるいは、自分は王子ではない乞食のトムだといくら主張しても、誰も信じてくれないどころか、気狂い扱い。
ところがエドワード王子の父で王のヘンリー8世が死んだから大変。このまま戴冠式が行われると、乞食のトムが王様になってしまう。
本当の王子だけが王の印のありかを知っているはず。エドワード王子は無事王印のありかを思い出せるか。
マーク・トゥエインの名作を、こばやしひろしが脚色。(三宅茜巳)