デジタル・コンテンツは、多種多様な教材として利用が始まっている。多くの市町村、施設などでは、地域資料のデジタル化が進められるようになり、デジタルアーカイブスとして地域の情報流通の検討がされだし、これをいかに教育で活用するかが課題となってきた。
このような状況において、今回の地域資料デジタル・コンテンツの授業での活用実践研究は、地域社会と学校教育の連携の一役にもなる。
全国的な地域のデジタル・コンテンツの利用は、北海道から沖縄まで広域での地域性を知ることのできる情報流通が可能であり、全国共通な事項、地域による特徴をもった事項など、比較検討用の学習資料としての活用ができる。
このためにも各地域資料のデジタル・コンテンツ化が市町村で進みだし、これを全国的な流通とその学校教育で活用できり学習環境の整備が必要であり、今回の実践研究が今後の地域資料のデジタル・コンテンツを利用した授業での活用に役立つことを期待している。
「学習で利用できるコンテンツの整備」
地域資料のデジタル・コンテンツは数が多く、資料の中から直接選択利用するのは困難である。実際の授業で使うためには、前もって指導目的に対応したコンテンツを整理しておく必要がある。
このため、今回、授業での実践にあたっては、主として活用できるコンテンツと授業の進め方、指導目標などによる役立てられるリストを次のように用意した。
・ 主となるコンテンツ 約10件に以内
・ 補助コンテンツ 約20件に以内
(注)補助コンテンツの中から、各授業の指導目標より選び利用
このように、多くの地域資料の中から選択し利用の参考にしたが、必要ならばデータベース全体の中から選択できる。このようなデジタル・コンテンツを選択し、多くの教員は簡単に学習指導で活用できるように教材としていかに共有できるよう整備するかが今後の課題である。
・ 追加コンテンツ
追加コンテンツは、各教員によって、それぞれの地域性、学習プロセス状況などにより、決められ各自で必要とするコンテンツを補う。
今回利用した、ミニデータベースが、主なコンテンツ、補助コンテンツ、さらに追加コンテンツを管理し、授業の有効活用を目的とした教材管理システムとした。今後多くの事例をもとに調べ、さらに学習で勝つようしやすいように改善する必要がある。また、各教員が共通で利用できるコンテンツとそれぞれの教員が指導目的に対応して追加するコンテンツの整備が簡単にできる管理システムの検討が必要とされる。
「コンテンツの活用方法の多様化」
今回の一連の授業実践では、通信ネットワークやCDなどを用いた教材情報を、教室でのパソコンとプロジェクターでの提示が主であった。しかし、実際にコンテンツを有効に利用した授業の中には多様な提示や資料の活用方法が報告されている。
特に、その中でも学習者が地域素材情報を紙にプリントし授業で利用する方法が注目された。たとえば、学習者が黒板にA3用紙にプリントされたコンテンツを何枚もはり、相互の関係をチョークで線を結び説明に利用し、情報間の相互関係を上手に示し、深みのある説明をしていた。この他いろいろな提示の方法を教師、児童、生徒が考え出し、デジタル・コンテンツを利用した新しい学習方法の開発が課題となる。
「学習指導の分類」
〜いろいろな指導目的に対応した指導方法の分類〜
今回、多くの指導計画が集まったが、それらの指導方法は多様であるが、全体的に幾つかの大分類が可能である。
その視点としては、コンテンツの内容分類、利用機材の分類、指導方法(学習者の活用方法)の分類などがある。これらの分類をもとに、分類間のクロス関係の組み合わせを用いて、実践された授業計画を分け、それぞれの活用上の課題を検討すべきである。
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