1.遠隔教育特講U
遠隔教育を総括し、伝統的な対面授業との対比において、新しいメディアを用いる遠隔教育のさまざまな形態・機能・教育方法について、教育における多様な目的に応じた適切なメディア活用方法や、その基盤となる学習理論や教授技術のメディア活用場面での効果等を考察する。
2.教育情報特講U
教育に関する情報のデジタル化とその管理に必要なメタデータの作成、知的財産権、プライバシー、個人情報の取り扱いについて考察し、教育情報データベースの作成が可能になるように学習する。特に、芸能など文化活動の教材化については、デジタルアーカイブの教育利用として位置づけ理解する。
3.教材開発特講U
教材及び学習指導方法の現状と課題を理解する。また、教材開発に必要な学習指導要領・指導目標・学習の状況、課題解決など学習活動の様態を理解し、そこで活用できる教材開発を実践的に行う。また、中・高等学校でのインターネット等、新しいメディアを活用した教材開発と教育方法の事例を学習し、それらの特徴を把握する。教材開発の改善に役立つ学習の評価方法について理解する。
4.教育実践特講U-U
中等教育の教職にある者やその職についてさらに深く追究する者が教育者としての自覚と多様化する社会からの期待に応えるために、中・高等学校教育の教育現場が求める教育者として、教職の基礎及び教科等に関する専門的知識に基づく実践的指導力を身につけ、中等教育教育者の専門職としての自覚とその教育を効果的に進めるための理論と実践力を修得する。特に近年課題となっている学力の定着と向上、ICT機器を活用した学びの方法なども追究し、その実践力の向上を図る。
5.教材開発研究U〜教材デジタルアーカイブ〜
中・高等学校でのCAI、CMI等の情報化の歴史的な発見を理解し、教材に関する情報のデジタル化教材と教育利用の検討を進め管理メタデータの教材・素材の情報源、学習環境、知的財産権、プライバシー、個人情報の取り扱いについて考察し、教材デジタルアーカイブの作成が可能になるように学習する。各教科のデジタルアーカイブを用いた教材化について、デジタルアーカイブの教育利用についての実践を理解する。
6.教育課程特講U
改正教育基本法や改正学校教育法に対応した学習指導要領の改訂により、教育課程の内容も大きく変化した。本講では、変化する時代における公教育の全体構造と初等中等教育の目的・役割を理解し、生きる力としての生涯学習の基礎を培う教育を目指す教育課程の内容及び構成に関する基礎理解をはかる。また、教育課程の編成・実施と評価・改善についての基礎知識を学ぶ。
7.教育方法特講T-U
教育方法は、学習者の発達に応じた柔軟な実践力によって展開される。それは教師の臨床的で実践的な固有の特徴と深く関わる。この視点から、授業の設計、教材の開発、授業の方法、授業の技術、授業の評価・改善を教師の授業認知を力をコアに、自分の授業から学び取ることについて研究し考察する。
受講生は、自分の授業実践事例(授業の記録、発表事例など)があれば準備すること。
8.教育方法研究U〜伝統文化〜
我が国の教育に関する基本的な姿勢は、教育基本法に示されている。この教育基本法は昭和22年に制定され、平成18年に改正された。そして、改正された教育基本法の中には、伝統と文化が新しい事項として明示されている。本講座では、新しく追加された伝統と文化の教育について、またその保存と継承について、次の3つの観点から考察する。@教育基本法、学習指導要領を踏まえた、教育における伝統文化の基本的な位置づけ、A文化の多様性と異文化理解教育、B地域における伝統文化の教材化の方法と中等教育への利用。あわせて各教科・科目での活用方法を修得する。
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