見つかった場所は掛川市の上屋敷西郷と言うところで、東海大学自然博物館の生徒が見つけました。

収穫したのは、助骨約２０センチメートルと１５センチメートルとその周辺で見つかった骨片２０数個で、

クジラ全体の骨格は惜しくも発見されませんでしたが、サメなどの歯の化石もたくさんみつかり、

昔の掛川層群の状態がどのようであったかなどがわかりました。

第一段階	１９９９年１０月２４日東海大学の２年生の生徒（新村龍也さん）が骨の一部を発見して１０月２９日～１１月２日にかけ、彼と数人の協力者により、化石の発掘を行ったところ全長１．２メートルものほぼ完全な鯨目（鯨もく）の右助骨（右ろっ骨）が現れたそうです。
第二段階	２０００年７月に役場や組合などの許可をもらい、２０００年８月２４日～２９日と９月２日～７日にかけて調査が行われました。
第三段階	８月と９月の調査では全部で３２人で発掘調査を行って、この発掘調査により亀類の甲羅片・・・２点硬骨魚類の椎骨片（ついこっぺん）・・・２点耳石・・・１８点硬骨魚類以外の骨化石・・・（助骨化石２点を含み）２０点カニなどの甲殻類化石・・・１０点貝類などの軟体動物化石が多数が見つかりました。
第四段階	見つかった化石の種類や、貝の化石が多く見つかった地層の順番により、他の所にあった地層が、ここら辺の小さな谷のなかに堆積したのだと考えられました。また、これまで化石発掘調査を行う前までは、掛川層群から海生哺乳類の骨が発掘されたと言う情報はありませんでしたが、この化石発掘調査により、たくさんの海生哺乳類化石が掛川層群に含まれていることがわかりました。