窯焼き見学

 

 市之倉のおばさんから電話があり、「今塩窯(しおがま)というめずらしい窯焼きをしているけど、よかったら見に来る?」と電話があり、すぐに見せてもらいに出かけました。

 「塩窯(しおがま)」というのは、釉薬(ゆうやく)を使わずに、窯の中の温度が10度上がったときに、塩と松の枝を一度に入れていく焼き方だそうです。この「塩窯」は、幸兵衛窯(こうべいがま)の加藤卓男先生のおまごさん(下の画像の一番左のお兄さん)が、手作りで作った窯だそうです。灯油を燃やしたバーナーの火で、窯の温度をどんどん上げていました。

 窯で陶器を焼いているところを初めて見ました。窯の近くはとても熱かったです。温度計があり、1200度ぐらいの温度だったので、窯の中が1200度ということは一体どれぐらいの熱さなのか想像できませんでした。

 実際に窯の中に、松の枝や塩を入れるところを見ることができました。窯のふたが開き、松の枝を投げ入れると炎がどっと出ました。すぐにどろどろした液体の塩を窯の中に入れました。すると窯の小さな窓から炎が激しく出てきました。

 この炎は、窯のえんとつからも出ていました。炎がすごくきれいでした。

「酸素をほしがって小さな窓から炎が出てくるんだよ。」「釉薬(ゆうやく)は塩と松の枝の灰だけなんだよ。」といろいろなことを教えてくれました。

 この「塩窯」で焼いた作品を、市之倉さかづき美術館(館長は加藤卓男先生)の個展で紹介するそうなので、見に行きたいです。どんな作品なのかとても楽しみです。

 1時間半ぐらい見学させてもらったので、おなかがすいてしまいました。

 窯の熱でフライパンを使ってトルティーアにカレーをかけた物を食べさせてもらいました。タコスに似た食べ物で、とてもおいしかったです。