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高山の春祭りは、旧高山城下町の南半分の氏神様として崇められる日枝神社(山王さま)の例祭である。
毎年4月14日と15日に春の訪れとともに安側通りの南側・上町で繰り広げられま
す。
祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)で、永治元年(1141)に三仏寺城主、飛騨守平時輔朝臣が日吉山王より勧請したのが
始めといわれています。
日枝神社は金幣社に列せられ、高山市の宮川を中心とした市街地の南半分の氏神となっています。
行事は3月1日の抽せん祭から始まり、祭礼当日の屋台曳行順序を決めます。 4月14日は試楽祭であり、社殿で、奉告祭、奉幣祭のあと、午後に発御祭を行います。
発御祭は、神輿にご分霊を奉遷して、榊を先頭に獅子舞、大太神楽、闘鶏楽、雅楽、一文字笠に裃姿の警固など数百人の行列がつづきます。
屋台は午前中に神社正面石段下広場から参道にかけて曳き揃えられ、からくりが奉納されます。夕方には、夜まつり曳行のため、所定の場所に曳き揃えられます。
夜になると、屋台蔵と屋台に灯をともし、曳き別れとよばれる夜祭りがはじまります。夜祭りは各屋台に提灯をつけ「高い山から」の曳き別れ歌をうたいながら、所定の町内を1巡して、各屋台組へ別れ、夜闇にゆれどよめく灯りのさまは、観客をファンタジックな世界へと誘い込みます。
15日は本楽祭で祭は最高潮に達します。午前から御旅所前広場をはじめ所定の場所に曳き揃えられた12台の屋台のうち、御旅所前広場では三番叟、龍神台、石橋台の3台はからくり人形の技を数度披露し、喝采をあびます。
ご分霊は、正午御旅所にて発御祭を執行ののち出発、前日の行列に屋台の台名旗を立てた代車を合せて、氏子中を進行後、本社に還御、即時還御祭を執行、引き続き拝殿にて千秋楽曳き払いとなります。
情報提供 高山市観光課 |