はじめに
《はじめに》
茶人殿様金森氏の城下町として栄えた高山は、元禄五年(1692)に幕府の直轄地「天領」
となると、それまでの上方好みの文化に加えて、江戸の文化が波のごとく入り込んで来て
この山深い飛騨の地で見事にミックスされて栄えました。高山の町人たちは町内毎に屋台
を造って、春秋の祭に心意気を競いました。
高山祭の屋台の特徴は、均衡の取れた優雅な外形と、すみずみにまで行きわたった細かな
気配りで、木工・塗り・彫刻・金具・織り・染め・絵画・人形にと望み得る最高の形を造
り出そうとしたところにあります。こうした職人芸の絆を、統合しながらプロデュースし
て、一台の屋台というものに仕立て上げた旦那衆の美意識と、それを大切に守り伝えてき
た町人の情熱で、現在も目前に屋台を見ることができるのです。
《このテーマにした理由》
高山の伝統でもある祭り、その祭りのメインの屋台。高山の人間として屋台の事くらい
知っておきたいと思ったのでこのテーマにしてみました。
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