闘鶏楽に使用される衣装は非常に特殊なものです。また、衣装には、各神社の紋が入っています。また、神社によって衣装の模様が微妙に違います。あとは、鐘大将の衣装も違います。

 闘鶏楽で使われる衣装は、ほぼ江戸時代の頃の衣装と同じものです。現在もこの衣装は作り続けられているのですが、特殊な衣装なため、1日に最大3着しか作ることができないそうです。実はこの衣装は非常に頑丈で、400年以上使用しても、色素は変色しないそうです。実際、ひどくいたんでいる衣装は少ないです。

・闘鶏楽の頭の飾りについて

闘鶏楽は地方によって衣装の着こなし方がかなり違ってきますが、春の高山祭に参加している片野町の闘鶏楽では、2種類の頭の飾り付けがあります。一つは「一文字笠」(下図左)という平べったい笠、もう一つは「しゃも」(下図右)と呼ばれているものです。

現在はしゃもをかぶることができるのは中学1年生のもっとも背の低い4人だけです。しゃもをかぶっている人はよく写真の被写体となります。しゃも以外の人はすべて一文字笠です。
 闘鶏楽が始まった江戸時代頃は一文字笠ではなく、しゃもが大部分を秘めていたそうですが、現在、しゃもを作れる職人が少ないため、4人分しかないそうです。